グローバルで通用するスキルが今後どれほど必要なのかは、一目瞭然です。もともと資源のない島国の日本ですので、国際化していかないと、将来は経済的にも生き残ることができなくなります。

これだけ窮地に立たされていても、一般的な平均生活レベルは他国と比べると良好ですので、今は不便しません。そのため、この危機を感じていない人が意外と多いのが現状です。

このような現状では、英語や海外との交流を娯楽の一つと思っている人もまだまだ多いようです。英語を話す人をただただ別世界の人だと思っているので、会話を理解しようとは思っていないケースもあります。

しかも、これまでは、国際的な知識やスキルはオプションであり、選ばないという選択肢がありました。英語の授業も別の科目より安易に考えられ、選ばない選択をすれば、勉強する必要もありませんでした。

その原因として、日本の独特な文化を西洋化することに対する懸念があったのかもしれません。あるいは、一般人が世界の知識を得て、コントロールしにくくなることへの懸念かもしれません。

しかし、その方針は今、日本社会を支えなければいけない社会人にネガティヴな結果をもたらしています。その結果、なかなか企業もグローバルになりきれません。

アジアの中で日本人の英語レベルは、最低レベルです。
例えば下の表のように、TOEFLの受講者数は多いのに得点順位は最低です。

TOEFL受験者数ランキング

順位 国 受験者数

  1. 日本 146,439
  2. 韓国 103,674
  3. 中国 79,964
  4. 台湾 52,826
  5. インド 33,586
  6. タイ 31,403
  7. 香港 22,343
  8. インドネシア 16,538
  9. パキスタン 9,850
  10. マレーシア 9,530
  11. フィリピン 8,738
  12. バングラデシュ 5,703
  13. ベトナム 3,251
  14. ネパール 2,153
  15. スリランカ 2,083
  16. 北朝鮮 1,611
  17. シンガポール 1,318
  18. ミャンマー 1,244
  19. マカオ 1,070
  20. アフガニスタン 376
  21. カンボジア 321
  22. モンゴル 243
  23. ラオス 135
  24. ブータン 50
  25. ブルネイ 45

TOEFL得点ランキング

順位 国 平均得点

  1. シンガポール 603
  2. インド 581
  3. フィリピン 577
  4. ブータン 567
  5. ブルネイ 567
  6. 中国 560
  7. パキスタン 538
  8. スリランカ 537
  9. マレーシア 530
  10. 香港 523
  11. 韓国 522
  12. ネパール 521
  13. ミャンマー 518
  14. インドネシア 517
  15. アフガニスタン 516
  16. カンボジア 514
  17. マカオ 512
  18. ベトナム 511
  19. バングラデシュ 510
  20. 台湾 508
  21. ラオス 506
  22. モンゴル 502
  23. タイ 502
  24. 北朝鮮 498
  25. 日本 498

この結果の通り、日本人は受験数が多いのに、平均点数が最下位です。

英語は、医学とか地理とか化学とか、そのようなオプションとして選べる教科ではありません。算数や国語と同じように、生きるために必要なスキルですが、これほどにも軽視されています。

「TOEIC900点です。」というと、まるで最高学歴とでも聞いたかのような反応をする人もまだいます。しかし、TOEICの点数などはほとんど実践で役に立ちません。英語の世界では、スコアで生きているのではないのです。

TOEICテスト自体、英語ができるようになるテストではありません。900点あっても話せない人は話せませんし、話せたとしても、900点レベルになってようやく英語を世界に通用するように使えるレベルともいえます。点数を取ることなら、少しの頑張りで誰でもできます。

企業が推奨する600点など、ビジネスどころか日常会話もほとんどできないレベルです。

この英語のスキルだけ見ても、どうして日本がグローバルに活躍できないかは明らかですが、実は、日本人がグローバルに活躍できないのは、語学力だけが理由ではありません。

 

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